36:【アドラー的に考える「定年」】

B!

こんにちは、いかがお過ごしでしょうかお過ごしでしょうか?

 

 

定年に関する本は多いのですが、個人的にトップ3に入る本を紹介させてください。

「定年をどう生きるか」岸見一郎 著

私の心に響いた箇所を3つ紹介させてください

Contents

人生の価値を生産性だけで考えない、今を生きてればいまだけでいい

全編を通して、「りきまなくて良いです、楽に生きましょう」というメッセージが書いてあります。

「定年を迎えることをそんなに考え込む必要はないですよ」、というフレーズで心が楽になる気がし

ます。

「定年の前と後に価値的な優劣があるわけではない、季節のように時間で変化することはあるが

それもそれぞれの季節のよさがある、それは”変化”であって価値が毀損するわけではない。」

確かにそのとうりです。

 

今日別のブログで磯野波平さんは54歳で、定年1年前の設定と知りました。

物語の舞台は70年代の昭和なので、定年も早いし寿命も短い、なので人生のほとんどを会社と生き

る事になる。そうすると会社と人生の一体感も高く、定年の節目も人生生き切った様なドラマ感があ

ったという話です。昭和的な視点だと、定年後の価値が低く感じるのかもしれません。

(イラスト引用:フジテレビ)

なので、定年前と後では違いなどはないと考えるのは、「個人」の価値が強くなる今の時代には

ぴったりの考え方です。長く生きるのであれば会社人生も通過点に過ぎず、何も昭和世代の定年が

役目の終わった死屍、産卵が終わった鮭の様な悲壮感を出す必要はないですね。

(写真引用:ウィキペディア)

アドラー的な視点は好き嫌いがあるかもしれません

例えば、会社に行くのと、ひきこもるのはある種同様なものだと言っています。

会社が守ってくれる、家族がまもってくれるという安心感を持ち続けたいために、自分でその必要性

をこじつけてでも理由として自ら作り出してしまう。

 

「会社に行かないと仕事で迷惑をかける」

というのは、自分では正当な理由だと思い込んでいるが、会社はあなたが辞めても実は困らないん

ですよ、それよりも、仕事のせいという言い訳に頼らず、もっと楽に自分で自分の生き方を決めま

しょうという見立てです。

 

心理学的なアプローチは曲解してしまうと、大きなトラブルになりますので、原文を見ていただく

なり解釈にはご注意ください。私が共感しうる範囲で書いています。

 

背景にあるのは”誰からも注目してもらえない”その恐怖。。会社を離れてしまうと誰もいない。

しかし、自分らしい生き方はかわらないのだから1歩を踏み出すだけだと著者は述べています。

仕事を忙しいと口癖にしている人は、仕事以外のことをしないで済む言い訳をしてるのと同じ

ではないかと。

 

(10分:私も好きなモチベーション博士の動画でどうぞ)

楽しんで生きるのが人生の基本

なにをしたいのか?一度書き出してみるのが良いそうです

自分も早速書き出して、メモを貼りました

・ひとり旅

・ソロキャンプ

・動画編集。。

8つぐらい書きました

 

それと心に沁みたのは、この部分

仕事がなくなってから生きがいを探すとかすると、何をするにも仕事がセットになってしま

う。仕事思考だと、仕事は全て生産的でなければと考えてしまう

ぼーっとすることも夢想する事も仕事と考えればよい

会社にいることが仕事をする事とは考えない、どこであれ、ぼーっとしていても、草木や雲を

眺めていてもそれも仕事なんだ

もともと、学校:スクールの語源はギリシア語で「スコレー」と読み、意味は「暇」という意味

もともと実用的でないことをするところだったそうです。

 

私も動画編集なんて「今週完成させたい」という様な生産性を気にする事よりも、トレッキング

に行ったり、時間を自由に使う事に主眼を置いた方が良いのかもと考えさせられました。

 

この辺りのアドバイスはまさに求めているものでした、この本に出会えて救われた気持ちです。

これまではどうやら昭和的なリキみが自分の精神を不安定にさせていたのだな。

今日を境に、磯野波平さんには別れを告げ、自分のペースで生きていきたいと思います。

定年が問題ではなく、定年を受け止めどう生きるか自分できめればよい

「ありのままの自分をうけいれる」というのは、真理ですが、具体的な行動は思い浮かばない

ものです。

私も過去のブログで揺れ動く定年心を書いてきたのですが、「ありのまま」の自分を受け入れ

るには”自己肯定”が大事だとこの本でも指摘してありました。

 

「自分に価値があると思えるときにだけ、勇気がもてる」

自分をありのままに受け入れ、自分には価値があると思うには貢献感をもつこと。

何かしていることに価値があるのではなく、生きていることに価値がある

会社から出て自分には貢献する先がない、価値がなくなったとは考えずに、会社より大きな

共同体に貢献していると思えばいいと書いています。それは地域社会や地域の集まりなど視野

を広げてみれば活躍できる場もあるし、必要とされることもある。

 

人材は代わりがいるから人材であり、会社にいる限り「人材」ですから退職しても代わりはいる

のは自明です。しかし、人は本来材料ではないし、そういう本来の自分らしさを出せるのは退職

して自由の身になるからできることです。

 

所属企業の為という発想を捨てて、社会のために何ができるかを考える機会が持てたと捉えれば

ずっと活動の範囲も広がるだろうし、そういう発想を楽しむべきなんでしょう。

 

定年とは何かを始めるチャンスであり、何もしない事を選ぶチャンスでもある

幸福が存在であるのに対して成功は過程

成功するには何かをなしとげなければならない

幸福は、いきているだけでそのままが幸福である

「生きてるだけで丸儲け」とはどこかで聞いたことがありますが、丸儲けよりも「生きて

るだけで」に意味がある良い言葉なんだなと思いました。

 

その人にとって働く働かないは関係ない

何のために働くかは、それぞれが決める、そこに正解はない

仕事の本質は他者貢献

 

このご時世、定年前後に独立自立を模索する方も多いと思いますが、進むべき道を見つけ

られない場合、自分の得意から選ぶというプロダクトアウトだけでなく、他者貢献できる

世の中で」困っている人のところに行くというマーケットイン型で考えるのも良いかもし

レません。

 

私も、自分の得意領域でお金を貰おうと、「コンサルティング」を準備してきましたが、

実際は困っていることを聞いて欲しいというニーズを見かけることとの方が多く、報酬をぬ

きにして、役に立てるということだけ考えれば今後時間を割くのは「コーチング」じゃない

かと考えています。

 

アドラーは全ての対人関係は仲間であると言います。

しかし学校も職場も競争が前提になると、対人関係は競争相手や敵になってしまうわけです。

定年や再雇用になれば、これからは敵はいなくなります

 

ただ、他者というのは、思う通りにはならない「仲間」なのだ

仲間だけどその人はその人というのが、アドラー的な社会観だと思います

人と人との距離の取り方など、興味がある方は調べると得るものがあると思います。

キーネーシス的でなくエネルゲイア的

キーネーシスなんて言葉、今まで聞いたこともありませんでしたが、アリストテレスが言った

言葉だそうです。

生]前384. スタゲイラ
[没]前322. カルキス
ギリシアの哲学者。 17歳のときアテネに出てプラトンの門下生となった。一度マケドニアに帰り,アレクサンドロス大王を教育した。前 335年再びアテネに出てリュケイオンを開いた。政治,文学,倫理学,論理学,博物学,物理学などほとんどあらゆる学問領域を対象とし分類と総括を行なった。

ブリタニカ国際大百科事典

アリストテレスは動きを2種類にわけたそうです

始点と終点がある、マラソンのような目的地に向かう動きと

ダンスの様に今ここで楽しむ、遠くへ行く事が目的ではない動きに

 

そこで、著者は、定年を迎えた今、効率性を求める様なマラソンのように生きる必要はない

と説きます。そんな生産性は人生にはいらないということです。

それよりもダンスのように今を楽しみ、今を生き切るべきだと。

 

ダンスにはマラソンのスタートの号砲や、ゴールテープは無い。いつ音楽が始まっていつ音楽

が止まるのかは誰も気にしない、音楽が続く限り楽しめば良いという話です。

こういう発想をうけい入れられるのは、は30代40代の働き盛りの独立とは違う、定年世代

ならではかもしれません。

 

ここからめざすのは成功ではなく幸福です。

何を達成しょうがしまいが、そのままで幸福、いきていれば幸福。

競争させてくれないと考えるから再雇用もつらい、働く場所があると考えれば良いだけだと。

 

再雇用に溶け込めない人はプライドが高いからだと決めつけられがちですが、まだこういう

説法の方が私には受け入れやすいです。

あまりに大きい未来ばかり考えていると、何かできなくなった時にその事実を受け入れられな

くなると書いてあります。

 

目標がないと行動が伴わないなどよく言われますが、私の解釈ではそういう競争を全く否定

するわけでなく、ただ心の持ち方として「定年に特に準備はいらない。今することだけを考

えて、今考えなく良いことを考えない」というのは緊張と恐怖で固まる心をほぐしてくれます。

 

ただ、ダンスをするように今を楽しんで生きるというのは、私には生きていく上での杖となる

言葉でした。この本を読むことでそういう言葉に巡り合えて有り難かったです。

 

ではまた次回

 

スポンサーリンク
最新の記事はこちらから